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子どものお小遣いの相場はいくら?管理能力が身につく小遣い制度は?

お小遣いは子どもの金銭感覚を養う大切な習慣です。金融広報中央委員会(知るぽると)の調べによると、子どもにお小遣いを渡している家庭は、小学生で7割、中学生・高校生では8割を超えています*。「我が家もそろそろ……」と思ったとき、どのくらいの金額を、どのように渡すべきかが悩ましいところ。そこで今回は、小学生・中学生・高校生のお小遣いの平均額や使い道、子どもの管理能力を育むお小遣いの渡し方について解説します。

目次

子どものお小遣いの相場と使い道

よその家庭は子どもにお小遣いをいくら渡しているのでしょうか。金融広報中央委員会の調査から、小学生(低・中・高学年)、中学生、高校生のお小遣いの相場や使い道について解説します。

小学生のお小遣い事情

小学生のお小遣いの平均値は月1,000円前後でした。平均値は外れ値(一部の極端に高い・低い値)の影響を受けやすいため、最も回答数の多かった最頻値と、回答を値の高い順(低い順)に並べたときに真ん中に位置する中央値も確認してみます。すると、最頻値は全学年共通で500円、中央値は低学年・中学年が500円、高学年が1,000円となりました。この結果から小学生のお小遣いの相場は、低学年・中学年までは月500円、高学年は月500~1,000円の間と言えます。

小学生の1ヶ月のお小遣い額
最頻値 平均値 中央値
低学年 500円 1,004円 500円
中学年 500円 864円 500円
高学年 500円 1,085円 1,000円

小学生はこの500円、1,000円を何に使っているのでしょうか?最も多かった回答は低学年から高学年まで全学年共通で「おかしやジュース」などの飲食物です。続いて多かったのは、「ゲームソフトやおもちゃ」などの玩具類。学年が上がるにつれて徐々にまんが本、雑誌を購入するようになります。小学生はもらえる額も少ないため、服や学用品は親が購入している家庭が多いようです。

小学生のお小遣いの使い道
低学年 中学年 高学年
1位 おかしやジュース おかしやジュース おかしやジュース
2位 おもちゃなど ゲームソフトやおもちゃ類 ゲームソフトやおもちゃ類
3位 ゲームをする ゲームをする まんが
4位 家の人へのプレゼント ノートや鉛筆など 本や雑誌
5位 ノートや鉛筆など まんが 家の人へのプレゼント

中学生のお小遣い事情

中学生の1ヶ月のお小遣いの最頻値は1,000円、平均値は2,536円、中央値は2,000円でした。中学生のお小遣いの相場は月1,000円~2,000円と言えます。中学生になると友達付き合いや行動範囲も広がるため、お小遣いをUPする家庭が多いようです。

中学生の1ヶ月のお小遣い額
最頻値 平均値 中央値
中学生 1,000円 2,536円 2,000円

実際、中学生のお小遣いの使い道の1位に「友達との外食・軽食代」、3位に「友達へのプレゼント」がランクインしており、小学生のときに比べ交友関係が広がったことが伺えます。また、中学生になると部活動を始めたり、スマホを持ち始めたりするなど、子どもを取り巻く環境も多様化するため、お金の使い方にも個人差が生まれる頃です。

中学生のお小遣いの使い道
中学生
1位 友達との外食・軽食代
2位 おやつなどの飲食物
3位 友達へのプレゼント
4位 文房具
5位 家の人へのプレゼント

高校生のお小遣い事情

高校生の1ヶ月のお小遣いの最頻値と中央値は5,000円、平均値は5,114円であることから、高校生のお小遣いの相場は5,000円程度と言えます。中学生のお小遣いの相場は1,000~2,000円だったので、2倍以上にUPしています。

高校生の1ヶ月のお小遣い額
最頻値 平均値 中央値
高校生 5,000円 5,114円 5,000円

高校生のお小遣いの使い道には「休日に遊びに行くときの交通費」が3位にランクインし、さらに行動範囲が広がることが分かります。親にとってはお小遣いの使い道や交友関係で頭を悩ませる機会がこれまで以上に多くなるのではないでしょうか。

また、公立校の場合、学校給食が提供されるのは一般的に中学校までであることから、5位には「昼食」がランクインしています。学食で済ます場合でも昼食代は月に1万円程度かかります。お小遣いの金額は、昼食代をお小遣いに含めるのか、別に渡すのかも考慮した上で決める必要がありそうです。

高校生のお小遣いの使い道
高校生
1位 友達との外食・軽食代
2位 おやつなどの飲食物
3位 休日に遊びに行くときの交通費
4位 友達へのプレゼント
5位 昼食

さらに、子どもが高校生になると興味を持ち始めるのがアルバイトです。実際に「アルバイトをしている(したことがある)」と答えた高校生は男子で23.0%、女子で29.2%に上ります。校則でアルバイトが禁止されている学校もありますし、何より親としては何のために必要なお金なのか、どんな仕事をするつもりなのか気がかりです。「自分で使うお金のため」と言っても、趣味や遊びだけではなく、進学や留学など将来の夢のためにお金を貯めたいという高校生もいるでしょう。アルバイトがしたいと相談されたら、頭ごなしに否定することなく、よく話し合って決めましょう。

高校生のアルバイト事情
高校生のアルバイト事情

<コラム>イマドキはお小遣いもキャッシュレス?

世界的に見ても、現金決済率が高いことで有名な日本。しかし、2019年10月の消費税率引き上げにともない「キャッシュレス・消費者還元事業」が始まったのをきっかけに、キャッシュレス決済を積極的に活用するようになったという方も多いのではないでしょうか。

キャッシュレス決済と一言で言っても、クレジットカードやデビットカード、プリペイドカード、電子マネーなどさまざまな種類があります。その中でも特に「PayPay」や「LINE Pay」など、QRコードやバーコードを利用したスマホ決済アプリはその利便性の高さから急速に普及しています。

このような世相を映してか「お小遣いをスマホ決済アプリで渡す」という家庭も増えているようです。スマホ決済アプリなら、お小遣いを渡すために現金を用意する必要がありません。さらに、何にいくら使ったのかが履歴に残ることからお金の管理も簡単になります。

一方で気になるのがセキュリティです。アプリを選ぶ際は、不正ログイン(なりすまし)防止対策や不正利用があった場合の補償が十分あるサービスを選びましょう。また、詐欺や脅迫メールによる金銭トラブル、多額の買い物やゲーム課金への対策も必要です。子どもが安易にお金のやり取りをしないように、日頃からお金の使い方について教えることも重要です。

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子どものお小遣いは定額制?都度制?報酬制?

子どものお小遣いの渡し方にはさまざまな方法があります。月や週ごとに同じ額を渡す定額制、必要なときに必要な分だけ渡す都度制、子どもが成し遂げた成果の対価として渡す報酬制。ここでは、この3つの方法のメリット・デメリットについて解説します。

定額制のメリット・デメリット

定額制とは、親が定期的に決まった金額を渡す方法です。

メリット 決められた金額の中でやりくりする管理能力が身につく
デメリット 毎月決まった金額をもらえるのが当たり前だと思ってしまう

定額制は毎月決められた金額の範囲内で子ども自身が使い方を決める必要があります。少し値の張るものを買うには収支の管理や計画性が必要になるため、自然と金銭管理能力を養うことができます。

その反面、何もしなくても毎月一定額が手に入るため、お金はいつももらうのが当然という受け身の姿勢になりやすいのがデメリットと言えます。

都度制のメリット・デメリット

都度制とは、欲しい物があったときに、子どもが親に必要な金額を都度申請する方法です。

メリット 提案力や交渉力が身につく
デメリット お金の管理能力が身につかない

あらかじめ欲しいものがあるときは親へプレゼンテーションすることをルールにすることで、相手に対する提案力や交渉力が自然と身につきます。説得力のある提案にするには、なぜそれが必要なのか、それを買うことでどんなメリットがあるのか伝える必要があるので、考える力が鍛えられます。

その一方で、子どもの言われるがままにお金を渡していては、子どもが「お願いすればお金をもらえる」と思い違いをしてしまうかもしれません。子どもの要求が妥当でないと判断した場合は、はっきり「NO」と伝えることも大切です。

報酬制のメリット・デメリット

報酬制とは、家事手伝いの量やテストの成績などに応じて決まった金額を渡す方法です。

メリット 手伝いの場合…自主的に家事を手伝ってくれる、家事能力が身につく
成績の場合…勉強を頑張る動機付け(インセンティブ)になる
デメリット お金という対価がないと頑張らなくなる

報酬制にすることで、お手伝いや勉強に対する子どものモチベーションを上げやすくなるのは間違いありません。それ以外にも「労働の対価」としてお金を渡すことで、稼ぐことの大変さやお金の価値を実感してもらうことができます。

デメリットとして考えられるのは、お金のために手伝う、勉強するという意識が染み付いてしまうことです。本来持つべき自主性が育まれず、自分の意志で動けない子どもになるリスクがあります。

お小遣いの目的に沿った制度を選びましょう

このように今回ご紹介した方法には、三者三様にメリット・デメリットがあります。お小遣い制を導入するときは、目的を明確にしてルールを決めましょう。その際、必ずしも方法を一つに絞る必要はありません。いくつかの方法を組み合わせることでそれぞれの方法のデメリットをカバーできますので、ぜひご家庭にあった方法を検討してみてください。

まとめ

自らの裁量で管理すべきお金の額は子どもの成長(行動範囲や交友関係)に比例します。お小遣いの金額や渡し方は各家庭の教育方針に委ねられますが、もしルール作りに迷ったら、お小遣い制を導入する目的に立ち返ってみることをおすすめします。

お金の話は、親子の間でもついつい避けてしまいがちですが、お小遣いを渡すことで自然と話す機会が増えます。だからといって「これに使ってはいけません」「これに使いなさい」とすべてに親が口出しするのはよくありません。子どものうちにお金の使い方で失敗をしておくことは、金銭感覚を養う上でとても重要です。お小遣いは子どもがお金について学ぶいい機会なので、普段から何にいくら使っているのかを会話の中で確認しながら、将来的に自立できるように働きかけてあげてください。

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