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新電力とは?デメリットはないの?よくある疑問を解決!

電力の小売自由化により、電気の小売業に参入したさまざまな会社から電気を買うことができるようになりました。自分に合った電力会社やプランを選ぶことができるようになった一方で、ガス会社や通信会社など、電気とは関係のない会社が電気を販売することに疑問や不安を感じている方も多いかもしれません。この記事では新電力に関する疑問を解決したいと思います。

目次

新電力=電力小売自由化で参入した電気小売事業者

2000年に始まった電力の自由化の対象は大規模な工場やオフィスビル、デパートのみでしたが、2016年に一般家庭も対象になり、全面自由化となりました。それにより参入した電気小売事業者のことを通称「新電力」と呼んでいます。

自由化前は、お住まいの地域の電力会社(東京電力や関西電力など全国に11ある旧「一般電気事業者」)からしか電気を買うことができませんでしたが、自由化となった現在では、新電力が提供しているさまざまな料金プランの中から、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことができます。

なお、新電力が行うのは電気を売ることのみです。電気を作ったり、家庭まで届けたりする仕事はどの会社が担っているのか、次の章で簡単に解説します。

電力を安定して供給するための仕組み

電気事業は「発電」「送配電」「小売」の3つに分かれています。各発電所で電気を作るのが発電部門、発電所で作られた電気を適切な電圧に変換して届けるのが送配電部門、消費者に対して料金プランを提示し、契約手続きなどの事務作業を行うのが小売部門です。

新電力の関連図
電気を作る発電部門 水力、火力、原子力、太陽光、風力、地熱などの発電所を運営し、電気を作っている。
電気を届ける送配電部門 送配電網を使って消費者に電気を届けている。
ネットワーク全体で電力のバランスを調整し、停電を防いでいる。
電気を売る小売部門 消費者に料金プランを提示し契約手続きを行う。
必要な電力は発電部門から購入している。

このうち自由化されているのは発電部門と小売部門のみ。送配電部門は停電などのトラブルが起きないよう重要な役割を担っているため、これまでどおり地域の送配電事業者が担っています。

新電力にデメリットはないの?よくある疑問

新電力に切り替えることで生活インフラに支障が出るなどの不安を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。まずは、新電力の切り替えによるデメリットの有無や、よくある疑問にお答えします。

新電力は頻繁に停電を起こしたりしないの?

前章で解説したとおり、送配電はこれまでどおり東京電力など各地域の送配電事業者が管理をしているので、新電力に切り替えたからといって停電が増える心配はありません。

新電力会社が倒産・撤退したらどうなるの?

過去に倒産・撤退した例はありますが、それが原因である日突然電気が止まるということはありません。

新電力会社が倒産や電力小売り事業から撤退する場合、新電力会社はその旨を事前に契約者に周知することが法律*で義務付けられています。倒産(撤退)までの期間内に新たな新電力会社と契約をするのが望ましいですが、万が一期間内に手続きが完了しなくても各地域の電力会社から電気が供給されます。ただし、電気代は従来の料金に戻ると認識しておくと良いでしょう。

新電力に切り替えたら新たに工事が必要なの?

新電力へ切り替えても送配電網はこれまでと変わらないため、新たに電線を引くなどの大掛かりな工事は必要ありません。ただし、電気メーターが従来のままで、スマートメーター*に交換されていない場合は、電気メーターの交換が必要です。原則交換の費用はかかりませんが、特別な工事が伴う場合は費用がかかる可能性があるため、気になる方は地域の電力会社に問い合わせてみましょう。

  • 注:スマートメーター:通信機能や遠隔での検針機能を持つ電気メーター

新電力を選ぶメリットとは?

新電力に対する疑問や不安は解消できましたか?続いて、新電力を選ぶメリットについて解説します。

ライフスタイルに合ったプランで料金が安くなる

従来の料金プランは「契約アンペアによって決まる基本料金+使用量に応じて変わる従量課金(3段階)」のみでした。しかし、自由化に伴いさまざまなプランができたことで、ライフスタイルに合わせた料金プランを選べるようになりました。自由化後にできたプランには以下のようなものがあります。

料金プラン(例)

  • 基本料金+従量課金(2段階)
  • 基本料金なしで従量課金のみのプラン
  • 時間帯や平日・休日、季節によって料金単価が変わるプラン
  • 契約期間に応じて料金が割り引かれるプラン
  • 指定日時に節電すると、節電実績に応じて料金が割り引かれるプラン

など

セット割でほかのサービスも安くなる

異業種から電気小売事業に参入する企業が増えたことで、電気と通信回線やガスなどのサービスとセット契約ができ、お得に利用できるプランも多く存在します。

例えば、電力の自由化により、東京ガスなどの都市ガス各社が電気小売事業に参入していることから、ガスとのセットプランが代表的です。「電気代とガス代を集約するだけ」と思えば、切り替えの心理的ハードルも低いですよね。

また、日常的に車に乗る方ならガソリンが値引きされるENEOSでんきや出光昭和シェル石油のプランがおすすめです。携帯電話やインターネット回線の場合、解約条件のハードルが高くなることもありますので、契約前に内容をきちんと確認しましょう。

セット割でほかのサービスが安くなるプランを提供している新電力(例)

ガス 都市ガス各社、イワタニでんき、HTBエナジー、Looopでんき、TEPCO、中部電力ミライズ
石油 ENEOSでんき、出光昭和シェル石油
携帯電話 auでんき、ソフトバンクでんき、楽天でんき
インターネット回線 J:COM電力、ソフトバンクでんき、NUROでんき、東急でんき、eo電気、東京ガス
旅行 HTBエナジー

※2020年7月時点の情報です。

さらにポイントが貯まる

同じく、異業種からの参入が増えたことで、ポイ活をしている人には嬉しい使用量に応じてポイントが貯まるプランができました。貯めているポイントがある場合は、このような観点からプランを検討する選択肢もあります。

ポイントが貯まるプランを提供している新電力(例)

Tポイント TEPCO、中部電力、東京ガス、西部ガス、ENEOSでんき
Ponta TEPCO、中部電力、東京ガス、西部ガス、エネワンでんき、まちエネ
楽天スーパーポイント 楽天でんき、東京ガス、CDエナジーダイレクト
dポイント 九電みらいエナジー、CDエナジーダイレクト、インデックスでんき
WAON 九電みらいエナジー、西部ガス、ひの新選組でんき

※2020年7月時点の情報です。

エコな電気を選べる

新電力には風力や太陽光などの再生可能エネルギーで発電された電気を利用できるプランもあります。環境問題に関心があり、自分でも貢献したいという方におすすめです。

再生可能エネルギーのみを使用しているプラン(例)

  • TEPCO「アクアエナジー100」*1
  • グリーナ電気「GREENa RE100」*2
  • 自然電力「自然電力のでんき SE100」*3

など

※2020年7月時点の情報です。

電気の使用量を見える化できる

新電力に切り替える際には必ずスマートメーターを設置します。アナログ式の電気メーターでは月単位でしか電気料金を把握することができませんでしたが、スマートメーターの設置により時間単位で電気の使用量を会員ページなどで確認できるようになります。この情報を元に電気の使い方を見直すことができ、よりお得なプランへの切り替えを検討することが可能です。

新電力に切り替えるには?

最後に新電力への切り替え手順を解説します。

【STEP1】自分に合った料金プランを選ぶ

新電力の比較サイトなどを利用して自分に合った料金プランを選びましょう。比較サイトでは、お住まいの地域や世帯人数、現在の電気料金などを入力するだけで、簡単におすすめのプランを調べることができます。

【STEP2】STEP1で選んだ新電力会社に申込む

新電力会社とプランが決まったら電話やネットで申込み手続きを行いましょう。現在契約している従来の大手電力会社の解約は切り替え先の新電力会社が行うため、自身で解約をする必要はありません。しかし、大手電力会社の特別な料金プランに加入している場合や、新電力会社から新電力会社への切り替えでは、解約金がかかるケースや解約手続きが必要な場合もあるため、事前に問い合わせしておくとよいでしょう。

【STEP3】スマートメーターを設置する(未設置の場合)

スマートメーターが設置されていない場合は、設置工事が必要です。工事時間は15分ほどで、原則立ち会いは不要ですが、交換工事中は電気を使用できない場合があります。

まとめ

新電力に切り替えることで契約先や料金プランは変わりますが、電気の質はこれまでと変わりません。セット割で通信料金やガス料金が安くなったり、ポイントが貯まったりとお得な新電力。切り替え手続きも簡単ですので、この機会にぜひ新電力への切り替えを検討してみてはいかがでしょうか?

新電力への切り替えをきっかけに、家計全体の見直しをする際は、お金のプロであるフィナンシャル・プランナー(FP)への相談がおすすめです。下記よりお気軽にお問い合わせください。

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