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夫婦のお小遣いはいくらが妥当?揉めずに見直す方法を解説

2020/10/14

将来のライフイベントのために夫婦で家計のやりくりをすることはとても重要です。一方で、個人で自由に使えるお小遣いを持つことも必要です。生活費や教育費、将来のための貯蓄などを考慮すると、お小遣いに割ける金額は減ってしまいがち。仕方がないこととは分かりつつ、夫婦で揉めたことはないでしょうか?

この記事では、夫婦のお小遣いを考えるときの目安や、夫婦間で揉めない見直し方を解説します。

目次

夫婦のお小遣いはいくらが目安?

結婚生活が始まるとともに決めなければならない夫婦のお小遣いの金額。まずは、お小遣いの金額の目安や共働き・片働きによるお小遣いの違いについてご紹介します。

世帯収入の10%が目安

夫婦2人分のお小遣いは、世帯の手取り収入額の10%が目安と言われています。例えば、月々の世帯の手取り収入が40万円の場合は2人で4万円となり、これをさらに夫婦で分配します。あくまで10%は目安の一つですが、お小遣いに関する指標が全くない場合は、まず10%を基準値とし、ほかの支出額を鑑みて調整すると良いでしょう。

手取り収入の10%を目安に、世帯で月々捻出できるお小遣いの金額が決まったら、夫婦それぞれのお小遣い額を決めましょう。

ここでの注意点は、お小遣い額の割合です。片働きや夫か妻のどちらかの収入が低い場合は、分配の仕方に配慮しないと夫婦の関係にしこりが残りかねません。そのため、お小遣い額は2分の1ずつとする、それぞれの手取り収入の割合で算出するなど、分配方法を夫婦でよく話し合い、定期的に見直すと良いでしょう。

共働きのお小遣いは片働きよりも多くなる?

新生銀行グループの「2020年 サラリーマンのお小遣い調査*」では、共働き世帯と片働き世帯でお小遣いの金額に大きな違いは見られませんでした。以下のグラフは、未婚と既婚の男性会社員の1ヶ月のお小遣いの平均額を表したものです。なお、既婚では「子どもあり・子どもなし」と「共働き・妻が無職」の4つの区分で結果を出しています。

未婚・既婚男性会社員の1ヶ月のお小遣いの平均額
2020年 サラリーマンのお小遣い調査

調査結果を見ると、子どもがいない男性会社員のお小遣いは、共働き世帯が約3万7,000円、片働き世帯は約3万1,000円。一方、子どもがいる男性会社員のお小遣いは、共働き世帯が約3万3,000円、片働き世帯は約3万6,000円となっています。

上の結果を子どもありと子どもなしで見た場合、共働きと片働きでお小遣いの多少が逆転していることが分かります。その要因として、子どもなし世帯の場合、共働きによる世帯収入の多さがシンプルにお小遣いに反映されていると考えられます。

一方で、子どもあり世帯の場合、共働きだと仕事に時間が取られるため、家事や育児を有料サービスに頼ることが増えて、結果的には世帯収入の割にはお小遣いに割く余裕があまりないと考えられます。

このように、夫婦のお小遣いは家族構成や勤労人数で決まるものではなく、各家庭のライフスタイルやライフイベントが大きく関係するようです。

夫婦のお小遣いの見直し方と金額の決め方

夫婦のお小遣いは世帯の手取り収入の10%が目安と解説しましたが、家族のライフスタイルやライフイベントに応じて金額や夫婦間の配分割合を調整する必要があります。ここでは、お小遣い額を見直すための方法を2つご紹介します。

夫婦のお小遣いを内訳から見直す方法

「ムダ遣いをしていないのにお小遣いが足りなくなる」といった場合、本来は生活費から出すべき支出をお小遣いから支払っている可能性があります。まずは、支出の内訳からお小遣いを見直す方法を3つのステップに分けてご紹介します。

【ステップ1】使い道と金額の現状を洗い出す

夫婦のお小遣いを決めるときは、現状が適切なのかを把握するため、まず現在のお小遣いの使い方その金額を洗い出すことから始めましょう。以下は、夫婦のお小遣いからの支出の一例です。

夫(お小遣い:3万円) 妻(お小遣い:2万5,000円)
支出項目 金額 支出項目 金額
携帯電話 6,000円 携帯電話 6,000円
昼食 1万2,000円 昼食 2,000円
嗜好品(缶コーヒーなど) 2,000円 嗜好品(お菓子など) 2,000円
飲み会 5,000円 飲み会 必要に応じて
マンガ・雑誌・書籍 必要に応じて マンガ・雑誌・書籍 必要に応じて
会社で使う備品や身に着けるもの、身だしなみ 必要に応じて 会社で使う備品や身に着けるもの、身だしなみ 必要に応じて
車のガソリン代 5,000円 化粧品 4,000円
遊び・レジャー 必要に応じて ファッション 必要に応じて

月によって支出にばらつきがあるものは、ひとまず項目だけ挙げておきましょう。毎月必ず発生している支出項目は、できるだけ平均的な金額を記入してください。

【ステップ2】お小遣いの定義や範囲について話し合う

お小遣いの支出項目とその費用を洗い出したら、次はお小遣いの定義や範囲について夫婦で話し合いましょう。お金のことになると、家族とはいえ話しづらいと思います。しかし、夫婦でお小遣いの使い方や金額の設定について認識を合わせることで、互いの疑問や不満が解消されることにつながるので、一度やってみることをおすすめします。

例えば、上表で挙げた夫のガソリン代は、家族のために使う費用であれば、世帯の生活費や娯楽費ともとれます。また、妻の化粧品は日用品ともとれるため、お小遣いからではなく世帯の生活費から支払っても良いでしょう。このように、現状のお小遣いの使い道についてどのように扱うのかを話し合い、お小遣いとして使う範囲を決めましょう。

【ステップ3】生活費とお小遣いに予算を分配する

夫婦でお小遣いの定義や使い道の範囲について話し合った結果をもとにして、生活費とお小遣いに改めて予算を分配しましょう。以下は、見直し後のお小遣いの金額と支出の一例です。

夫(お小遣い:2万円) 妻(お小遣い:2万円)
支出項目 金額 支出項目 金額
携帯電話 6,000円 携帯電話 6,000円
昼食 3,000円 昼食 2,000円
嗜好品(缶コーヒーなど) 2,000円 嗜好品(お菓子など) 2,000円
飲み会 5,000円 飲み会 必要に応じて
マンガ・雑誌・書籍 必要に応じて マンガ・雑誌・書籍 必要に応じて
会社で使う備品や身に着けるもの、身だしなみ 必要に応じて 会社で使う備品や身に着けるもの、身だしなみ 必要に応じて
趣味や貯金 4,000円 趣味や貯金 1万円
ファッション 必要に応じて

夫のガソリン代や遊び・レジャー代は、家族のために使っている費用であるとして、お小遣いからではなく生活費から支払うことに。また妻の化粧品も生活費から支払うことにしました。

ただし、その分生活費の支出が増えるため、お小遣いの金額は夫から1万円、妻から5,000円ずつ減らし収支の帳尻が合うようにしています。また、夫の昼食を外食からお弁当に切り替えることで昼食にかかる費用が減り、趣味や自分のための貯金ができるようになりました。

お小遣いの金額だけで見ると、見直しによりお小遣いが大きく減ったように見えますが、自分のために使える金額が増えたため、結果的には満足のいく形になるのではないでしょうか。お小遣いの使い道が限定されれば、あとは自分でうまくやりくりする方法を考えるだけなので、使い方の計画も立てやすくなります。

なお、お小遣いは家族のライフイベントや収入と直結しており、それらは時間の経過とともに変化します。そのため、変化のたびにお小遣いの割合や使い方について夫婦で見直すようにしましょう。

お小遣いの金額を世帯の収支から考える方法

貯蓄や教育費、住宅ローンなどの出費が増えてくると、お小遣いを捻出するのも一苦労。適切なお小遣いの割合を判断するのも難しいのではないでしょうか。そういった場合は、支出のバランス表を作成し、全体の収支からお小遣いの割合を考えましょう。

ここでは、共働きの夫婦で、子どもがいないケースと小学生の子どもが1人いるケースを例にして、夫婦のお小遣いの決め方を見ていきましょう。

共働きで子どもがいない場合

夫婦2人世帯の場合、教育費や子どもの生活費がかからない分、貯蓄さえしっかりできていれば、夫婦のお小遣い合計の割合は10%を超えても問題ありません。以下は、世帯の手取り収入が45万円で、夫婦2人世帯の場合の収支バランス表の例です。ここでのお小遣いは全体の12%ですが、生活を切り詰め過ぎず、貯蓄にも十分回せるでしょう。

割合
世帯の手取り収入 100% 450,000円
(夫25万円、妻20万円)
生活費 80% 360,000円
食費 15% 67,500円
住居費 25% 112,500円
光熱・水道費 4% 18,000円
通信費 5% 22,500円
保険料 4% 18,000円
教育費 0% 0円
教養・娯楽費 3% 13,500円
被服費 3% 13,500円
交際費 2% 9,000円
日用雑貨費 2% 9,000円
お小遣い 12% 54,000円
その他 5% 22,500円
貯蓄 20% 90,000円

夫婦のお小遣い合計は、5万4,000円。夫と妻それぞれの収入の割合で分配すると夫が3万円で、妻が2万4,000円となります。夫婦2人だけの場合、教育費がかからないため、お小遣いに予算を回しやすいと言えます。ただし、出産や住宅購入など今後のライフイベントに備えて、お小遣いの金額を設定するのが望ましいでしょう。

共働きで小学生以下の子どもがいる場合

共働きで小学生以下の子どもがいる場合は、夫婦のお小遣い合計額の割合を手取り収入の10%程度に収めて、教育費や子どもが増えたことによる生活費の上昇分をカバーするようにしましょう。以下は、世帯の手取り収入が45万円で小学生の子どもが1人いる場合の収支バランス表の例です。

割合
世帯の手取り収入 100% 450,000円
(夫28万円、妻17万円)
生活費 90% 405,000円
食費 15% 67,500円
住居費 25% 112,500円
光熱・水道費 5% 22,500円
通信費 5% 22,500円
保険料 6% 27,000円
教育費 10% 45,000円
教養・娯楽費 3% 13,500円
被服費 3% 13,500円
交際費 2% 9,000円
日用雑貨費 2% 9,000円
お小遣い 10% 45,000円
その他 4% 18,000円
貯蓄 10% 45,000円

夫婦のお小遣い合計額は4万5,000円。夫と妻それぞれの収入の割合に応じて分配すると、夫が2万8,000円で、妻が1万7,000円となります。夫婦2人暮らしよりも支出が多くなるため、お小遣いや貯蓄額で増加分を調整するのが一般的です。また、子どもが成長するにつれて学費や習い事にかかる費用が増えるため、子どもが小さい頃にできるだけ貯蓄に回しておくのがおすすめです。

なお、妻は子育てと仕事を両立するために時短勤務やパートで働くケースが多く、どうしても夫との収入差が生まれやすくなります。こういった場合は、単純に収入の割合をお小遣いに当てはめてしまうと揉めるもとに。子育てや家事は収入には反映されませんが、家族の生活にとって必要な働きであることを夫婦で話し合い、お小遣いの割合に考慮できるとお互いに不満も出にくくなります。

<コラム>お小遣い制ではないやりくりの仕方も

毎月決まった金額をお小遣いとして夫婦で分配することに慣れない場合は、生活費の分担方法を変えることで解消できる可能性があります。以下は、お小遣い制を回避できる共通財布型項目別負担型の比較表です。

生活費の分担方法 メリット デメリット
共通財布型
  • 夫と妻が給料から一定の割合で共同口座に振り込む
  • 世帯の共同口座から生活費を支払う
  • それぞれ給料から残った金額がお小遣い
  • 生活費負担の不公平感が少ない
  • 毎月口座に入金するのが面倒
項目別負担型
  • 支出項目別に支払いの担当を夫と妻で分担する
  • 変動費はやりくり次第で支出を減らせるのでお小遣いが増えることも
  • お互いが担当する支出項目を抑えようと努力できる
  • お互いの貯蓄額が分からない
  • 大きい買い物をする場合は別途貯蓄用の口座で管理するなどの工夫が必要

共通財布型は、夫と妻がそれぞれ自分の給料から一定の割合を世帯の共同口座に振り込み、その口座から世帯の生活費を支払う形式です。この場合、共同口座に振り込んだ後に残った給料は自由に使えるお小遣いのようなものです。

収入と振り込み額が毎月同じであれば、結果的にはお小遣い制と似ていますが、働いたお金をお小遣いという形で夫や妻から与えられることに違和感がある方は、共通財布型の生活費分担がおすすめです。

項目別負担型は、生活費の支払いを夫と妻で項目別に分担する形式です。例えば、家賃や水道光熱費、駐車場代は夫が、食費や日用品代は妻が支払う、といった分担の仕方です。変動費を担当する場合は、やりくりの仕方によって支出を抑えられる可能性があり、浮いた分だけお小遣いを増やすことができます。

お小遣いの金額は生活費と直結するため、合わせて生活費の見直しもしてみましょう。夫婦の生活費の分担方法について詳しくは以下の記事で解説しています。

まとめ

夫婦のお小遣いは、一般的に世帯の手取り収入の10%が目安と言われています。ただし、世帯ごとの収入やライフイベント、ライフスタイルによって、適正とされるお小遣いの金額は異なります。家庭でできるお小遣いの見直しは、今までの使い方の内訳から検討する、世帯の収支からお小遣いに割ける割合を考える、という2つの方法があります。

夫婦のお小遣いは家計の中で欠かせない支出の一つです。我慢すればいくらか抑えられる費用ではありますが、不満が貯まり、夫婦間で揉めてしまっては意味がありません。世帯全体の収支や将来のライフプランを考慮して夫婦のお小遣いを考えたい、現状のお小遣いの設定に不安があるという方は、ファイナンシャル・プランナー(FP)に相談してみましょう。下記ページからお気軽にお問い合わせください。

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