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@kakeinavi

引越し費用を安くするには?平均相場や料金の仕組みを解説!

2020/10/16

引越しをするときには、けっこうな費用がかかります。賃貸であれば、新居の敷金・礼金や前払い家賃、仲介手数料、火災保険など「家賃の6か月分」くらいは必要になるでしょう。「できるだけ引越し費用を安くしたい」と思われるのも当然です。

この記事では、引越し費用の相場や安く引越しするコツについて解説します。何月に引越しするのがよいのか、何曜日が安いのか、引越しの時間帯はいつがいいのかなど、詳しくご紹介します。これから引越しされる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

引越し費用の相場はいくら?

じつは、引越し業界には「誰もが年間を通して使える相場」がありません。世帯人数・移動距離・時期・曜日・時間帯によって引越し料金の変動が激しいので、それぞれ分けて確認する必要があります。まずは、引越し価格を変動させる要因について詳しく解説していきましょう。

引越し費用が安いのはいつ?

引越し費用を年間で見た場合、何月が安くて何月が高いのかご説明します。

引越し料金相場&費用

ご想像のとおり転勤や進学などの要因で3月下旬~4月上旬は引越し業界の最繁忙期となり、2~3週間先までの予約がすべて埋まってしまう可能性もあります。

年度末は、賃貸住宅では物件の空きが多く出るため引越し先の選択肢が増えますが、できれば引越しは避けたほうがお財布には優しい時期でもあります。どうしてもこの時期に引越しをする必要があるならば、3週間くらい前までには見積もりと予約を済ませておいたほうが良いでしょう。

一方で5月〜2月は「通常期」と呼ばれ、9~10月の転勤シーズンに少し引越し件数が増えるものの、最繁忙期ほどの価格上昇はありません。年末年始は閑散としていますが、割増料金でやや高くなる傾向があります。

なお、繁忙期に関しては全日本トラック協会の引越支部が「引越混雑予想カレンダー*」を公表していますので、参考にしてみてください。

繁忙期と通常期では引越し費用はいくら違う?

繁忙期と通常期で、引越し価格はどれくらい違うのでしょうか。

世帯人数別|繁忙期と通常期の平均引越し費用の比較
世帯人数別|繁忙期と通常期の平均引越し費用の比較

上のグラフでは、世帯人数にかかわらず繁忙期は通常期の1.4倍ほど平均引越し料金が上がっています。ご都合が許すかぎり、通常期を選んで引越しをするほうが良いでしょう。とくに荷物が多く移動距離が長い方ほど、通常期を選んだときのコストダウン効果が大きくなります。ぜひ、通常期の引越しをご活用ください。

平日と休日では引越し費用はどれくらい違う?

年間の平均引越し費用を見た場合、3~4月が高くなるとご説明しました。では、月間で見るといつが高くなるのでしょうか。月間で高くなる要素は、以下の2つが考えられます。

まず、土・日・祝日が高いことです。平日に比べると1.2倍程度の割増*になります。とくに長期連休は他都道府県へ引っ越す世帯が増えるため、需要に比例して料金が高くなるようです。

2つ目は月末です。1~24日に比べ、25日以降は1.1倍程度の割増*になります。しかし、土・日・祝日や月末でも割増なしで運送している業者もあるので、複数社から見積もりを取り比較することをおすすめします。

なお引越し業者によっては、ホームページに割増料金の基準や目安を載せているところもあります。これから依頼しようと思っている引越し業者が料金を公表していないか、見積もり前に確認してみると良いでしょう。

移動距離で引越し費用はどれくらい違う?

最後に、移動距離による引越し料金の違いをご説明します。以下の表をご覧ください。

通常期|世帯タイプ別 移動距離ごとの料金相場 単位:円
移動距離 単身・一人暮らし 夫婦・カップル 家族・ファミリー
~20km 29,286 59,835 73,901
20~50km 29,695 55,796 91,294
50~200km 42,162 89,030 98,402
200~500km 63,348 132,335 148,033
500km~ 75,995 156,802 208,876
繁忙期|世帯タイプ別 移動距離ごとの料金相場 単位:円
移動距離 単身・一人暮らし 夫婦・カップル 家族・ファミリー
~20km 34,983 76,382 98,103
20~50km 39,691 64,713 102,827
50~200km 48,326 98,146 169,743
200~500km 82,136 223,750 289,875
500km~ 99,529 223,377 277,625

どちらの表でも、距離が増えてもほとんど料金が変わらなかったり、場合によっては長距離のほうが安くなっていたりします。一見規則性が無いように見えますが、そうではありません。

詳しくは後述しますが、多くの運送会社は作業時間と運送距離およびトラックの大きさで運送料金を決定しています。具体的には運送距離が100km未満であれば時間制、100km以上であれば距離制が採用されます。そのため、100km圏内では移動距離と料金が相関しません。

なお、東京・日本橋から20km圏内は、おおよそ東京23区および隣接地域が該当し、50km圏内は東京都下および隣接県が該当します。200km圏内は中部地方や東北地方の一部が入り、500km圏内になると東北地方や関西地方の一部が入ります。

東京・日本橋からの移動距離 到達地域の目安
20km 東:千葉県船橋市
西:東京都三鷹市
南:神奈川県川崎市
北:埼玉県草加市
50km 東:千葉県八街市
西:東京都八王子市
南:神奈川県横須賀市
北:茨城県猿島郡五霞町
200km 西:長野県や静岡県中西部
北:福島県南部や新潟県南部
500km 西:滋賀県や京都府
北:秋田県や岩手県

同一都府県内の引越しであれば、ほとんどが100km圏内ではないでしょうか。その場合は移動距離ではなく、作業時間により引越し料金が変わります。

そもそも引越し費用はどのように決められている?

引越し費用の平均的な金額が分かったところで、次に費用の内訳をご紹介します。内訳を知ることで深く見積もりを確認することができ、どのような条件で見積額が変わるのか理解しやすくなります。見積書の形式は引越し業者によって違いますが、後述の項目ごとに金額を比較していただくと良いでしょう。

引越し費用の内訳を理解しよう

引越し費用は、大きく分けて以下の4つの料金の合算で構成されています。

  • 基本運賃(荷物の運送料)
  • 加算料金(割増など)
  • 実費(人件費など)
  • オプションサービス

順番に詳しく解説していきましょう。

基本運賃とは?

引越しで運送する荷物の基本運賃は、国土交通省が定めているモデル料金にのっとって決められています。そのため、この項目の金額については引越し業者が違っても大きく変わりません。「モデル料金」は、運輸局のホームページ*で確認できます。

100km未満の運送で用いられる「時間制」のモデル料金は、以下のとおりです。

時間制|トラックのサイズ別料金(抜粋)単位:円
時間制 1トン超え2トン車まで 3トン超え4トン車まで 5トン超え6トン車まで
上限 下限 上限 下限 上限 下限
4時間制 20,360 13,580 24,000 16,000 26,900 17,940
8時間制 33,970 22,650 40,010 26,670 47,090 31,390
8時間を超え
1時間増す
ごとに
3,410 2,270 3,890 2,590 4,670 3,110

100km以上の運送で用いられる「距離制」のモデル料金は、以下のとおりです。

距離制|トラックのサイズ別料金(抜粋)単位:円
距離制 1トン超え2トン車まで 3トン超え4トン車まで 5トン超え6トン車まで
上限 下限 上限 下限 上限 下限
100kmを超え
110kmまで
37,560 25,040 42,740 28,500 51,970 34,650
140kmを超え
150kmまで
43,850 29,230 49,940 33,300 60,720 40,480
190kmを超え
200kmまで
51,720 34,480 58,910 39,270 71,620 47,740
200kmを超え
500kmまで
20kmまでを
増すごとに
2,760 1,840 3,160 2,100 3,860 2,580
500kmを超え
50kmまでを増す
ごとに
6,940 4,620 7,870 5,250 9,640 6,420

なお、トラックの大きさは荷物の量によって変わり、荷物量は世帯人数におおよそ比例します。

基本運賃に加算される料金は?

上述の基本運賃に対して、引越しの時期や時間によっては割増料金が加算されます。その一例をご紹介しましょう。

  • 繁忙期割増
  • 休日割増
  • 深夜・早朝割増
  • 豪雪地帯割増
  • 車両留置料

引越し料金を節約したい方は、この割増を避けるために「繁忙期・休日・深夜・早朝・降雪時期」を避けて引越しすると良いでしょう。

さらに、出発地や到着地で荷主の都合によりトラックが留置された場合は、車両留置料が加算されます。引越し業者を待たさないように、スムーズな出発と荷受けを心がけましょう。

実費の内訳は?

「実費」に該当する主な費用は、以下の3つです。

  • 引越し作業員の人件費
  • ダンボール箱などの梱包資材費
  • 高速道路や有料道路を利用した場合の通行料

引越し作業員1人あたりの報酬はおおよそ1万円~1万5,000円程度で、荷物の量に比例して作業員数も増えます。

オプションサービスには何がある?

引越し作業員がおこなう基本作業は、大きい家具・家電の荷造りと荷解き、搬入・搬出、荷物の運送です。よって、これ以外の作業はオプション扱いになり別途費用がかかります。引越し業者がおこなうオプションサービスの一例をご紹介しましょう。

  • エアコンの取り外し・取り付け
  • 梱包・開梱作業の手伝い
  • クレーンによる吊り下げ搬入・搬出(ピアノや仏壇など)
  • ハウスクリーニング
  • 不用品処分、買取り業者などの紹介
  • 車やバイクの搬送
  • 高額な美術品・骨董品の運搬
  • ペットの運送(ペット輸送の専門会社に取り次ぐ)
  • 荷物の一時保管
  • 長い距離の人力運搬(住居⇔トラック)
  • エントランス・廊下・エレベーターなどの養生
  • 消毒、殺虫処理  など

オプションサービスの費用は、引越し業者ごとに料金設定が違います。たくさんのオプションサービスを利用する場合は、複数社から見積もりを取って比較してから業者を選びましょう。

なお、全日本トラック協会が発行する「かしこい引越」というパンフレットに見積もりの注意点が掲載されています。あわせて確認すると良いでしょう。

引越し費用を安くする10のノウハウ!

最後に、引越し費用の節約ノウハウを10個ご紹介します。繁忙期の引越しでも、節約ノウハウを活用することで出費を減らせます。ほとんどのノウハウが簡単に実践できますので、ぜひお試しください。

計画的に引越しの準備をする

引越しの際、荷造りや不用品・不要品の処分で慌ただしい思いをされた方も多いのではないでしょうか。しかし、不用品を捨てる、不要品を売る、見積りを数社比較する、値引き交渉をするなど、引越しの計画や前準備を綿密にすることで費用を抑えられる可能性があります。

不用品・不要品を処分する

引越し前に、まずは要らなくなったものを処分しましょう。1サイズ小さいトラックで済むくらいの処分ができれば、引越し代金が安くなり、作業もラクになります。

なお、処分方法は「捨てる」だけではありません。フリマサイトや不要品買い取りサービス、鉄くず買い取り業者を利用して、不要品が売れると引越し代の足しにもなります。

段ボールの用意と荷造りは自分でする

新品のダンボール箱を購入すると、引越し費用がかさんでしまいます。スーパーやドラッグストアなどの小売店で、廃棄するダンボール箱をもらえないか聞いてみましょう。ただし耐久性がなさそうなものは避け、持ち運びに耐えられそうなものをもらってください。食器のように重くて壊れやすい荷物を入れるダンボール箱は、新品のほうが無難です。

大型の家電や家具は引越し業者が梱包してくれますが、それ以外の梱包を頼むと追加料金が加算されるため、自分で荷造りをしましょう。

繁忙期、土日祝日、朝便を避ける

先述のとおり、3~4月の繁忙期の引越しは割増料金になり、早朝便も割増が適用されます。土・日や祝日も高くなる傾向がありますので、できれば避けたほうがよいでしょう。どうしても繁忙期や早朝、土・日・祝日に引越しせざるを得ないときは、複数の引越し業者から見積もりを取り比較すると良いでしょう。

相見積もりする(複数業者から見積もりを取る)

引越しの見積もりは、相見積もりをすることで価格競争が起こりやすくなります。しかも、見積価格は相見積もりする業者が多いほど下がる傾向があります。しかし、見積もりを多く取りすぎると業者への対応が大変なため、3~5社程度がおすすめです。サービスが良さそうな業者に、最安値業者の価格に合わせてもらえないか交渉すると良いでしょう。

複数の業者から見積もりを取るときは、一括見積もりサービスを使うとラクです。1回の申し込みで複数の業者に見積もりを依頼できます。

見積もり時に値引き交渉する

見積もりをもらったら、価格交渉してみましょう。交渉は「もう少し安くならない?」のような曖昧な聞き方よりも、「この端数を切れないか?」とか「あと5000円安くならないか?」のように具体的に聞くほうがスムーズに進みます。

値引きが無理なら、オプションの無料化交渉をするのも良いでしょう。たとえばダンボールを無制限にサービスしてもらうなどすると、引越し費用の節約につながります。

使えるとお得なプラン

「フリー便」や「帰り便」、「混載便」など、あまり知られていない引越し業者独自のプランが存在します。費用を抑えられるお得なプランですが、荷物の量やタイミング、距離など、引越業者との都合が合わなければ利用ができないことも。ここでは、どのようなプランがあるのか詳しくご紹介します。

荷物が少ないなら単身パックを利用する

単身パックはコンテナを利用した単身向けの引越しサービスで、通常の引越しより安くなります。コンテナの大きさは各社で決められているので、事前に確認してそのサイズに収まりそうなら利用すると良いでしょう。

しかし、単身パックを使えばお手頃価格で引越しできますが、大きな冷蔵庫やベッドは運ぶことができず、容量を超えた分は超過料金を取られます。ですから、コンテナに収まらない家財量の引越しには向いていません。また、即日運送ができない(翌日以降の到着)ことや、近距離の引越しに使えないなどの制約もあります。よく条件を確認してご利用ください。

長距離は混載便で費用を抑える

荷物が少ない場合は、混載便を利用する方法もあります。混載便は大きな引越しトラックに複数の荷主の荷物を載せて運ぶので、荷主ひとり当たりの費用が安くなります。「引越しトラックのシェア」と考えれば分かりやすいでしょう。混載便も、単身パックと同様に即日運送ができません。ご利用は、時間的に余裕のある方に限られます。

フリー便を選ぶ

「荷物が多いので単身パックや混載便が使えない」「でも、出荷や着荷はいつでもOK」という方にはフリー便をおすすめします。フリー便は引越しの日時を業者の都合に合わせるため、自分の希望時間に引越しを始めたり終えたりできません。ですが、引越し料金が割安となるためおすすめです。とくに、荷物が多いファミリー層は節約効果が高くなります。

日にちだけ指定して、時間帯は業者に任せるタイプのフリー便もあります。時間帯が確定するのが当日になるケースもあるので、引越し日は一日中予定を空けておく必要があります。

「帰り便」を利用する

「帰り便」という引越しサービスを利用することで、運送料を下げることができます。帰り便は「荷下ろしが終わり、空の状態で戻る予定だったトラックの荷台に荷物を積んで帰ってもらう」というもの。運送会社にもメリットがあるので、半額近く値引きしてくれるケースもあります。

ただし、帰り便サービスを提供している引越し業者はまれで、都合がいいトラックを抑えるのも困難です。「使えたら幸運」くらいの感覚で、利用できないか引越し業者に問い合わせてみましょう。

複数か所から1か所への引越しがお得な「立ち寄りプラン」を利用する

結婚したときに新郎新婦が両方の家に立ち寄って新居へ荷物を運ぶ場合や、ルームシェアや同棲を始めるにあたって複数の場所から1か所に引越す場合には「立ち寄りプラン」というものを利用してみてはいかがでしょうか。別々に引越し業者を手配するより安くなるので、利用可能であればおすすめです。

しかし、このプランはそれぞれの家が離れ過ぎている場合は使えません。立ち寄り先の家財が多すぎる場合も利用できないケースがあるので注意が必要です。

まとめ

引越し料金は、年間で見ると3~4月が高くなります。月間で見た場合は、月末や土・日・祝日がやや高い傾向です。1日で見ると、午後に荷ほどきや片づけをしたい方が多く、荷物の移送は午前中の需要が高いため、それに比例して料金も高くなります。引越し費用を節約したい場合は、まずこの期間や曜日、時間帯を避けましょう。

引越しは、引越し代以外にもいろいろ費用がかかります。特に住宅購入や新築後の引越しは、家計に大きな変化をもたらします。

引越し費用の節約はもちろん、住宅ローンや子供の学資や老後の生活など、家計に不安がある方はファイナンシャル・プランナー(FP)にご相談いただく良い機会です。以下より、お気軽にお問い合わせください。

家計に関わるお金のこと、色々調べたけど
どこから手をつけていいかわからないという方へ

この記事を書いた人

ホリカワ ダット(住宅系WEBライター)

インテリアコーディネーターと1級カラーコディネーター資格保有。高気密高断熱の注文住宅を得意とする建築会社で約8年間、営業職や住宅ローンアドバイザーを経験。年間200組のお客様をサポートした経験をもとに、家づくりの資金計画や住宅ローンの返済額削減、水道光熱費の節約ノウハウをわかりやすく解説します。

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