電気代の平均額はいくら?今より安くする方法を紹介!

「うちの電気代って高すぎ?」と思ったことはありませんか。たとえ節約できる金額が月数百円だったとしても、1年、2年と続ければ最終的に大きな違いになるのが電気代です。この記事では、電気代の相場や賢い節約方法をご紹介します。
目次
電気代の平均額
電気代の平均額を家族の人数別や月別に紹介します。あなたのおうちの電気代と比べてみましょう。
世帯人数別の電気代
総務省の調査*によると、1ヶ月の電気代は、1人暮らしの場合は平均5,700円、2人家族では9,654円、3人家族では1万1,116円と、家族の人数が増えるほど高くなります。ただし、同居家族が多いほど1人あたりの電気代は安くなる傾向にあります。世帯人数別の電気代の平均額は以下のとおりです。
平均月額 | 年間合計額 ※注 | |||
---|---|---|---|---|
世帯 | 1人あたり | 世帯 | 1人あたり | |
1人暮らし | 5,700円 | 5,700円 | 68,400円 | 68,400円 |
2人家族 | 9,654円 | 4,827円 | 115,848円 | 57,924円 |
3人家族 | 11,116円 | 3,705円 | 133,392円 | 44,464円 |
4人家族 | 11,761円 | 2,940円 | 141,132円 | 35,283円 |
5人家族 | 12,945円 | 2,589円 | 155,340円 | 31,068円 |
6人以上 | 16,031円 | 2,672円以下 | 192,372円 | 32,062円以下 |
- 出典:総務省統計局|家計調査 家計収支編 2019年 年次報告|二人以上の世帯 表番号3-1 世帯人員別、総務省統計局|家計調査 家計収支編 2019年 年次報告|単身世帯 表番号1(実数,構成比,増減率,寄与度)より作成
- ※注:年間合計額は平均月額を12倍した概算値です。
月別の電気代
電気代は月によって大きく変動します。月別の電気代は以下のとおりになっています。なお、この数値は電気代を支払った月が基準になっているため、実際に利用したのはその1ヶ月前になります。

1人暮らし ※注 |
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族 | 6人以上 | 2人以上 世帯平均 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
1月 | 7,123円/月 | 11,380円 | 12,932円 | 14,244円 | 16,186円 | 20,751円 | 12,926円 |
2月 | 12,712円 | 14,813円 | 15,541円 | 17,172円 | 20,496円 | 14,333円 | |
3月 | 11,826円 | 13,949円 | 14,777円 | 16,713円 | 20,783円 | 13,526円 | |
4月 | 5,175円/月 | 10,373円 | 12,177円 | 12,700円 | 14,165円 | 16,713円 | 11,720円 |
5月 | 10,048円 | 11,185円 | 11,985円 | 13,786円 | 15,747円 | 11,115円 | |
6月 | 7,907円 | 9,162円 | 9,409円 | 10,971円 | 11,468円 | 8,824円 | |
7月 | 5,059円/月 | 7,427円 | 8,729円 | 8,906円 | 9,570円 | 12,007円 | 8,307円 |
8月 | 8,742円 | 10,130円 | 10,046円 | 11,391円 | 13,206円 | 9,636円 | |
9月 | 9,811円 | 11,023円 | 11,847円 | 12,491円 | 14,204円 | 10,808円 | |
10月 | 5,184円/月 | 8,714円 | 9,970円 | 11,080円 | 12,027円 | 16,241円 | 9,890円 |
11月 | 8,111円 | 9,325円 | 9,878円 | 10,121円 | 15,866円 | 9,070円 | |
12月 | 8,795円 | 9,995円 | 10,714円 | 10,744円 | 14,886円 | 9,750円 |
- 出典:総務省統計局|家計調査 家計収支編 2019年 月次報告|二人以上の世帯 表番号3-1 世帯人員別、総務省統計局|家計調査 家計収支編 2019年 四半期報告|単身世帯 表番号1(実数,構成比,増減率,寄与度)より作成
- ※注:1人暮らしの数値は3ヶ月間の月額平均値です。
1年の中で最も電気代の支払いが多くなるのは、暖房器具を頻繁に使用する1~3月です。夏の電気代も高いイメージがありますが、9月の電気代は1万808円となっており、冬の電気代と比べると安いことが分かります。これは冬のほうが室内外の気温差が大きいため、部屋を暖めるためにより多くの電気を必要とするためです。
電気代の節約方法
電気代は工夫次第で削減できます。かといって、家電のスイッチをこまめに切ったり、テレビや照明の明るさを落としたり、エアコンを極端な設定温度にして暑さや寒さを我慢したりするのはちょっと……という方も多いのではないでしょうか。ここでは手間をかけず、我慢せずに電気代を節約できる方法を紹介します。
新電力と比較する
新電力に乗り換えることで電気代が安くなる場合があります。
新電力とは、2016年の電力小売全面自由化によって参入した電気小売事業者のことで、2020年3月時点で640以上もの事業者が登録されています*。以前は自分が住んでいる地域の電力会社(東京電力、関西電力など)としか契約できませんでしたが、自由化によって電力会社を選べるようになりました。
自由競争になったことで、各社からお得なプランが登場しています。携帯電話やガスなどとまとめて契約することで電気代が割安になるプランや、ポイント還元が受けられるプランなど、会社によってプランの内容はさまざま。条件によっては年間数万円の節約になる場合もあるので、何社かのプランを比較してみましょう。
- 出典:経済産業省資源エネルギー庁│登録小売電気事業者一覧
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契約プランを見直す
ライフスタイルに合わせて電気の契約プランを見直すと、電気代を節約できます。例えば、仕事や学校で日中は誰も家にいない場合、夜間の電気代がお得になるプランに変更すると電気代を抑えることができます。
また、電気代の基本料金は契約アンペア数に応じて定められていることが多いため、契約アンペア数を下げると料金を抑えることができます。アンペアとは電流の流れる量を表す単位のことで、アンペア数を上げると一度に使える電気の量が増え、アンペア数を下げると一度に使える電気の量が減ります。契約アンペア数は、同時に使用する家電製品の消費電力を基準に考えましょう。
アンペア数は以下の計算式で求められます。
アンペア数(A) = 消費電力(W) ÷ 電圧(V)
日本の一般家庭の電圧は100Vなので、消費電力(W)÷100(V)でアンペア数が分かります。
冬の夕食時に同時に使用する家電製品を例に考えてみると、以下のようになります。
消費電力 | |
---|---|
エアコン | 600W |
照明器具 | 200W |
電気冷蔵庫 | 200W |
IH炊飯器 | 1,300W |
電子レンジ | 1,000W |
テレビ | 250W |
合計 | 3,550W |
この場合、必要なアンペア数は3,550W÷100V=35.5Aとなり、契約アンペア数の目安は40Aとなります。
省エネ家電に買い替える
省エネ家電を使用すれば消費電力を抑えることができ、電気代の節約につながります。
家電の省エネ性能は年々向上しているので、古い家電を使っている場合は買い替えを検討しましょう。例えば、冷蔵庫やテレビの消費電力は10年前と比べて約半分になっています。また、照明器具を白熱電球から電球型LEDランプに替えると、約85%もの省エネになります。
- 出典:経済産業省資源エネルギー庁|省エネポータルサイト|機器の買換で省エネ節約―省エネ型機器の現状
特に、冷蔵庫、照明器具、テレビの3つは家電製品の中でも年間消費電力が多いため、大きな節約効果が期待できます。

- 出典:経済産業省資源エネルギー庁│省エネポータルサイト|省エネって何?―家庭でエネルギーを多く使う機器より作成
サーキュレーターを併用する
エアコンを使用する際は、サーキュレーターを併用することで電気代を節約することができます。
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に滞留する性質があるため、エアコンだけを使用していると、室内の温度にムラができてしまいます。サーキュレーターで空気を循環させることで室内の温度が均一になり、エアコンの設定温度は同じでも冷房や暖房の効き目を感じやすくなるのです。サーキュレーターの消費電力は20~60W程度と、エアコンと比較しても非常に少ないため、サーキュレーターを回すと同時にエアコンの設定温度をいつもより1度上げたり下げたりするだけで、電気代を抑えることができます。
なお、扇風機はサーキュレーターと似ていますが、用途や機能が異なります。エアコンとの併用を前提とする場合はサーキュレーターの使用がおすすめです。
サーキュレーターと扇風機の違い
用途 | 特徴 | |
---|---|---|
サーキュレーター | 空気を循環させ、冷暖房の効率を上げる |
|
扇風機 | 風を直接体に当て、涼を取る |
|
窓の気密性・断熱性を高める
窓の気密性・断熱性を高めると、熱が室外に逃げたり、外気の影響を受けたりしにくくなるため、エアコンの消費電力を抑えることができます。
窓の気密性・断熱性を高めるには、樹脂サッシや複層ガラスに交換するのが効果的です。樹脂サッシの熱伝導率はアルミサッシの約1,000分の1にもなります。複層ガラスは、ガラスとガラスの間にできた空気の層が熱気や冷気を遮断してくれます。
より手軽な方法で節約したい場合は、カーテンやブラインドを閉めるだけでも断熱効果が高まります。窓ガラスに貼るタイプの断熱シートや断熱フィルムも市販されているので活用しましょう。
また、夏場は窓の外にすだれやよしずを設置すると、直射日光を遮って室内の温度上昇を和らげることができます。ガーデニングが好きな方は、アサガオやゴーヤーなどのつる性植物でグリーンカーテンづくりに挑戦してみてはいかがでしょうか?
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まとめ
月々の電気代は、1人暮らしの場合は約6,000円、2~4人家族で約1万円前後かかります。電気代を節約するには、新電力への切り替えや契約プランの変更、省エネ家電への買い替えなどを検討しましょう。電気の契約内容を見直したい方、新電力へ切り替えたいけれど選び方が分からない方はファイナンシャル・プランナー(FP)にご相談を!下記よりお気軽にお問い合わせください。
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